ECサイトではメールマガジンを配信していることが多いかと思います。しかし、せっかく作成したメールを開封されないまま、迷惑メールボックスやごみ箱に入れられてしまうことも少なくないでしょう。
一方、LINE公式アカウントから届いたメッセージは開封率・即時性が高く、約8割のユーザーがその日のうちに開封するそうです(※)。
メールマガジンをLINE公式アカウントに置き換えることで、運用の成果がぐっと上がりやすくなるかもしれません。
この記事では、ECサイトでL Dashやを使う際のご利用イメージを紹介していきます。L DashやLINE公式アカウントについて理解するための一助となりましたら幸いです。
友だち登録経路を使って自動で友だちにタグをつける
初めに「友だち登録経路」機能を使って、友だち登録してもらうためのQRコードやURLを用意しましょう。
この機能を使うと、SNSやWEBサイトなど、友だちがどこを経由してLINE公式アカウントを友だち追加してくれたのかを知ることができます。
また、特定の経路から友だち追加したユーザーに自動でタグを付けることも可能です。
そして下の画像のように、経路ごとのアクセス数や友だち登録数を一覧で見ることもできるので、どの経路から友だちになってくれたユーザーが多いのかが一目で分かります。これにより、力を入れるべき施策とそうでない施策を判断することもできるでしょう。

(出典:L Dash「友だち登録経路」一覧画面)
あいさつメッセージでシナリオbotを送る
ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際、初めに受信するのが「あいさつメッセージ」。
無料で配信できる上に、友だち追加直後に自動配信されるため読まれる可能性が高い、とても重要なメッセージです。
定番の使い方として、メッセージに「クーポン」を付けておき、友だち追加してくれた人への特典とするというものがあります。これも悪くはないのですが、せっかくならもう一歩進んだ使い方をしてみるのはいかがでしょうか。
例えば、選択肢をタップするだけで答えられる簡単なアンケートをあいさつメッセージとして配信してみるのです。この形式のアンケートは、「シナリオbot」機能で簡単に作れます。

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

(出典:L Dash「シナリオbot」編集画面)
シナリオbotなら、友だちが特定の選択肢をタップした際、その情報を「友だちプロフィール」として自動保存するよう設定しておくことが可能です。友だちプロフィールはタグと同様、絞り込み配信をする際に使えるので、一人ひとりのプロフィールが充実しているに越したことはありません。
また、最後までアンケートに答えてくれた人へクーポンのURLを送信するよう設定することもできます。そのことを事前にお知らせしておけば、アンケートの回答率もさらに上がるでしょう。

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

(出典:Android版「LINE」クーポン画面)
絞り込み配信で特定の友だちにだけおすすめ商品を紹介する
事前にシナリオbotへの回答と友だちプロフィールを連携させるよう設定しておいたので、先述のアンケート(シナリオbot)に最後まで答えてくれたあるユーザーのプロフィールは、以下のように更新されています。

(出典:L Dash「友だち詳細」画面)
この情報を使って、例えば「30代の女性会社員」にだけ、おすすめ商品を紹介するメッセージを送ることも可能です。
ここでは、帰宅後のリラックスタイムで使えるグッズを、画像やテキストをカルーセル形式で表示できる「カードカルーセル」タイプの吹き出しを使って訴求してみました。

(出典:Android版「LINE」トーク画面)
カードカルーセルやイメージカルーセルタイプの吹き出しを使うと、複数の商品をまとめて紹介できて便利です。

(出典:L Dash「メッセージ登録内容確認」画面)
なお、配信ターゲットは以下のように「年齢、性別、職業」という友だちプロフィール項目に対し「30代、女性、会社員」という値を入力して絞り込んでいます。

(出典:L Dash「メッセージ」配信画面)
リッチメニューで新商品を訴求する
トーク画面を開くとまず目に入るのが「リッチメニュー」。L Dashではマウス操作で自由にタップ領域を設定したり、タブで切り替わるリッチメニューを作ったりすることができます。
リッチメニューは、一度設定したらそのままというアカウントも少なくありませんが、「友だちの目に入りやすい」という点を活かすなら、定期的に更新するのが良いでしょう。
例えば、下の例では上部の一番大きな領域で新商品を訴求しています。基本的なボタンは変えずに、最も目につきやすい領域だけ、その時々のおすすめ商品や新商品の写真に変えてみてはいかがでしょうか。

(出典:Android版「LINE」トーク画面)

(出典:Android版「LINE」トーク画面)
またL Dashを使うと、特定の友だちに対し通常とは違ったリッチメニューを表示させることもできます(友だちリッチメニュー)。「お得意さまにだけ、普通のお客さまとは違った商品をおすすめしたい」という場合などに使えるでしょう。
セール情報と一緒にクーポンを配信する
ECサイトであれば、セールをする機会もあるでしょう。当然、LINE公式アカウントのお友だちにもお知らせしておきたいですよね。
その際、セール開始前と当日の朝、そして最終日の午後など、複数回にわたってお知らせするのがポイントです。特に最終日は駆け込み購入が狙えるので、忘れず配信しておきたいところです。その場合、予約投稿機能を使って事前に配信するメッセージを設定しておくと便利です。
また、お知らせと一緒にクーポンを配信するのも良いでしょう。なおECサイトでクーポンを使う場合は、注文の際に入力してもらう「クーポンコード」の設定をお忘れなく。

(出典:Android版「LINE」トーク画面)
L Dashのクーポンは、「誰が」「いつ」「どのクーポンを使ったか」まで分かる上に、使った人に自動でタグをつけることもできます。タグさえついていれば、後から「特定のクーポンを使った友だち」だけを絞り込んで、特別なお知らせを送ることも可能です。
L Dashを上手に使って、お客さんとの最適なコミュニケーションを追求していきましょう。
まとめ
ECサイトにL Dashを導入した際のご利用イメージについて解説してきました。もちろん、ここでご紹介した使い方はあくまで一例です。
ほかにも、「質問フォーム」機能でお客様アンケートやリアルイベントの参加申し込みフォームを作ったり、キーワード応答やシナリオbot、リッチメニューを使ってよくある質問に自動返信できるようにしたりと、使い方は無限大。
L Dashを使って、お客さまとのコミュニケーションを最適化してみませんか?
【出典】
※ LINEヤフー for Business「メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは」(2024年7月24日参照)