LINE公式アカウントを運用していると、時には友だちに間違ったメッセージを送ってしまい、「しまった!取り消せないかな……」と頭を抱える事態になってしまうこともあるのではないでしょうか。
ちょっとした誤字脱字ならともかく、明らかにやり取りとそぐわないスタンプを送ってしまったり、キャンペーンの日付を間違えてしまったりした時などは、どうしたらよいか困ってしまいますよね。
そんな方々に向けて、この記事ではLINE公式アカウントで送ったメッセージを取り消す方法について解説していきます。
取り消せるメッセージは?
LINE公式アカウントで送ったメッセージの中には、取り消せるものと取り消せないものがあります。
具体的には、個別チャットで友だちに送ったメッセージは条件付きで取り消すことが可能ですが、一斉配信を行った際は取り消すことができません。詳しく見ていきましょう。
一斉配信の場合
LINE公式アカウントの「メッセージ配信」機能を使って一斉配信や絞り込み配信を行った場合、送ったメッセージを削除することはできません。
また、LINE公式アカウントの拡張ツールを使用している場合(Messaging APIを経由した場合)は、一斉配信メッセージも個別チャットも取り消すことはできないので注意しましょう。
個別チャットの場合
チャットを使ってLINE公式アカウントから友だちにメッセージを送った場合、送信してから24時間以内であれば、送信取り消しが可能です。PCやスマホでの操作方法は後述します。
LINE VOOMの場合
LINE VOOMでの投稿も、管理アプリやWeb版管理画面(LINE Official Account Manager)で削除が可能です。こちらも操作方法は後述します。
メッセージを取り消す方法
それでは、実際に個別チャットやLINE VOOMでの投稿を取り消す方法を解説していきます。
個別チャットのメッセージを削除する
PCの場合
PCから操作する場合、まずはWeb版管理画面(LINE Official Account Manager)を開き、「チャット」タブをクリックします。

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面(LINE Official Account Manager))
チャット画面が開くので、一覧から取り消したいメッセージを配信したユーザーとのチャットを選択します。

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面(LINE Official Account Manager))
送信を取り消したいメッセージにカーソルを合わせると、左側に「・・・」が現れるのでこれをクリックします。すると、メニューが開きます。

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面(LINE Official Account Manager))

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面(LINE Official Account Manager))
「送信取消」を選択すると、確認画面が開きます。間違いなければ「送信取消」をクリックしましょう。

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面(LINE Official Account Manager))
「〇〇がメッセージの送信を取り消しました」と表示されれば成功です。なおその際、友だちにも「〇〇(アカウント名)がメッセージの送信を取り消しました」という通知が飛ぶので、その点は注意してください。

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面(LINE Official Account Manager))
スマホの場合
スマホから操作する場合は、まず管理アプリホーム画面下の「チャット」タブをタップします。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
チャット一覧が開くので、取り消したいメッセージを送ってしまったチャットをタップしましょう。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
取り消したいメッセージを長押しすると、メニューが開くので、「送信取消」を選択します。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
PC版同様に確認画面が表示されるので、問題なければ「送信取消」をタップします。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
削除したメッセージの下に「〇〇がメッセージの送信を取り消しました」と表示されます。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
LINE VOOMの投稿を削除する
PCの場合
PCからLINE VOOMの投稿を削除するには、まずWeb版管理画面(LINE Official Account Manager)の「LINE VOOM」タブをクリックしてLINE VOOM Studioを開きます。

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面(LINE Official Account Manager))
左に表示されている青いメニューの中から「投稿リスト」を選んで投稿リストを表示させ、削除したい投稿にマウスを合わせたら「投稿詳細」をクリックしましょう。

(出典:LINE VOOM Studio)

(出典:LINE VOOM Studio)
投稿詳細画面に「変更」と「削除」というボタンが並んでいるので、「削除」をクリックします。

(出典:LINE VOOM Studio)
確認画面が表示されるので、問題なければ「削除」を選択します。これでPCから投稿の削除ができました。

(出典:LINE VOOM Studio)
スマホの場合
スマホアプリから操作するには、まずホーム画面下の「LINE VOOM」アイコンをタップします。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
投稿一覧が表示されたら、削除したい投稿の右上にある「・・・」をタップします。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
「編集」「削除」「キャンセル」のメニューが開くので、「削除」をタップしましょう。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
確認画面が表示されるので、「削除」を選びます。これで投稿は削除されました。

(出典:Android版LINE公式アカウント管理アプリ)
メッセージを削除する際の注意点
上でも少し触れましたが、メッセージを取り消すことができても、相手のチャット欄に「メッセージの送信を取り消しました」という履歴は残ります。また、最初のメッセージを送信した際、相手がスマホの通知でメッセージを確認しているということも十分あり得ます。
相手が既読をつける前にメッセージが取り消せたとしても、きちんとメッセージを取り消した旨とお詫びのメッセージは送りましょう。
メッセージを取り消せない場合の対処法
一斉配信メッセージや、送信から24時間以上経ってしまったチャットのメッセージは取り消すことができません。
万が一誤送信してしまった場合は、早めにお詫びと訂正のメッセージを送るよう心がけましょう。
誤送信を防ぐためにできること
そもそもメッセージを誤送信しないために、日頃から対策しておくことが大切です。例えば以下のような方法が考えられます。
本番前に必ずテスト配信を行う
一斉配信を行う前に下書きメッセージを使って管理者や運用担当者にテスト配信を行い、複数人で内容を事前チェックすると決めておくのもよい方法でしょう。
なおテスト配信機能を使うには、LINE Business IDにLINEアカウントが連携されていること、運用中のLINE公式アカウントを友だち追加していること、LINE Business IDに管理者・運用担当者・運用担当者(送信権限なし)のいずれかの権限が付与されていることが条件となるので、注意してください。
定型文を用意しておく
特にチャットを複数人で担当する場合などは、あらかじめ応対用のテンプレートを用意しておくのがよいでしょう。誤送信の確率が減るだけでなく、応対の質に差が生じづらくなります。
応答メッセージを活用する
応答メッセージは、友だちからメッセージを受信した際に、事前に設定しておいた文言を自動で返信できる機能です。
ユーザーから受け取ったすべてのメッセージに対して返信する「一律応答」と、メッセージに含まれるキーワードに対しての返信内容を設定しておける「キーワード応答」の2種類があります。
キーワードの設定は「完全一致」でなければいけませんが、上手く使って誤送信を防ぎましょう。
まとめ
LINE公式アカウントで送ったメッセージには、取り消すことができるものとできないものがあります。
送信後24時間以内の個別チャットやLINE VOOMは削除できますが、いずれも削除前に通知などで友だちが確認している可能性は十分あります。
メッセージや投稿を削除した際は、併せてメッセージを削除した旨とお詫びのメッセージを送信することを忘れないようにしましょう。
【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – チャット」(2024年4月8日参照)
・LINE for Business「LINE VOOMの投稿を削除したい」(2024年4月8日参照)
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) 下書きメッセージのテスト配信マニュアル」(2024年4月8日参照)
・LINE for Business「【LINE公式アカウント】テスト配信が届かないのはなぜですか?」(2024年4月8日参照)