LINEヤフー社によるとコミュニケーションアプリ「LINE」の月間アクティブユーザー数は9,600万人以上(2023年9月末時点)で、日本の人口の約8割をカバーしているそうです(2023年6月1日時点)(※)。
そんなLINEをビジネスに活用できるサービスが、「LINE公式アカウント」。導入している企業や店舗は多く、飲食業界でも広く利用されています。
今この記事を読んでくれているあなたも、既にお仕事にLINE公式アカウントを導入しているか、もしくは導入を検討している最中かもしれませんね。
LINE公式アカウントには数多くの機能が備わっています。その全てを使いこなして自分なりの成果につなげている人がいる一方で、アカウントを作ったものの、今一つ使いこなせずにいる方も多くいるようです。
機能が多すぎて、どうやって自分の仕事に取り入れていいのかイメージが湧かない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、特にLINE公式アカウントの利用者が多いとされる飲食業界の中から居酒屋を例に挙げ、LINE公式アカウントの拡張ツールであり、シンプルで分かりやすい操作性が魅力の「L Dash」を活用する方法をご紹介していきます。
LINE公式アカウントやL Dashを使うイメージをつかむ一助となりましたら幸いです。
※『LINE Business Guide 2024年4月-2024年9月期』より
「友だち登録経路」で友だち追加用QRコードを発行しよう
LINE公式アカウントを作ったら、とにもかくにもまずは友だちを増やす必要がありますよね。ホームページやSNSにURLやQRコードを貼る方法もありますが、チラシや店内掲示、スタッフから直接案内するなど、アナログな手法も効果的です。
いずれの方法の場合も、先に友だち追加用のQRコードやURLを発行しておく必要がありますが、その際はL Dashの「友だち登録経路」機能を使うと便利です。
経路ごとにリンクやQRコードを発行することができ、どの経路から何件友だち登録されたかが分かるだけでなく、「誰が」「どの経路から」友だち登録してくれたかも確認することができる機能です。

(L Dash「友だち登録経路」一覧画面)
さらに、それぞれの経路から友だち登録してくれたユーザーに自動でタグを追加することが可能です。

(L Dash「友だち登録経路」編集画面)
タグは、メッセージの絞り込み配信(セグメント配信)などに利用できるので、積極的に活用していきましょう。
あいさつメッセージで「クーポン」を配信しよう
ただ「友だち登録してください!」と訴えるだけでは、多くの友だちを集めることは難しいかもしれません。そんな時は、友だち追加の心理的ハードルを下げるために、分かりやすい特典を用意してあげましょう。
LINE公式アカウントの場合、友だち追加の特典として「クーポン」を配布するのが定番かつ効果的な手法です。例えば「あいさつメッセージ」にクーポンを付けておくと、ユーザーは友だち追加直後にクーポンを獲得することができます。

(出典:L Dash「あいさつメッセージ」画面)
リピーターの獲得を考えると、「次回のご来店からご利用いただけます」等の条件を付けたくなってしまうかもしれませんが、ここはぐっとこらえて当日のお会計から使えるクーポンにしておくのがポイントです。すぐに使えるインセンティブでないと、友だち追加を促す効果は薄れてしまいます。
リッチメニューから予約フォームを呼び出せるよう設定しよう
ユーザーがLINEのトーク画面を開いた際、画面の下部(キーボードエリア)を大きく占有する「リッチメニュー」。L Dashを使うと、タブで切り替わるリッチメニューを作ったり、タップ領域を自由に設定したりすることができます。
加えて、L Dashの他の機能と組み合わせることでユーザーにとってさらに便利なリッチメニューを作ることができるのです。
例えば「キーワード応答」と「質問フォーム」機能を組み合わせると、リッチメニューをタップするだけで予約フォームを呼び出せるようになります。
以下の例では、プレビューの「B」領域(ご予約)をタップすると、キーワード応答で設定した「予約フォーム」という単語が自動送信されます。そして、そのキーワードにより「質問フォーム」で作成した予約フォームが呼び出される仕組みとなっています。

(出典:L Dash「リッチメニュー」編集画面)
なお、ユーザーからは以下のように見えます。

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)

(出典:Android版LINEアプリトーク画面)
また、予約フォームを送信したユーザーには「予約済」などのタグが付くように設定しておくと便利ですね。
来店履歴のあるお友だちに「雨の日クーポン」を配信しよう
LINE公式アカウントは、リアルタイム性の高い情報を発信するのに向いています。例えばこの特性を活かし、客足が遠のきがちな雨の日に限定クーポンを配信するのもよいでしょう。
その際、L Dashなら来店したことのあるお友だち=あいさつメッセージのクーポンを使用済みのユーザーに限定してメッセージを配信することも簡単にできます。

(出典:L Dash「メッセージ配信」設定編集画面)
上の例の場合、あいさつメッセージのクーポンを使ったユーザーには「初回クーポン使用」というタグが付いているので、そのユーザーのみを絞り込んで配信設定をしています。

(出典:L Dash友だち詳細画面)
絞り込み配信をする際、LINE公式アカウントの標準機能を使おうとすると一定の母数が必要となりますが、L Dashなら対象が1名からでも配信可能です。
カルーセル形式の「画像×テキスト」メッセージを配信しよう
新メニューのお知らせや看板メニューの紹介をしたい時は、やはりテキストだけでなく画像や動画を付けた方が、商品の魅力を伝えやすいでしょう
L Dashでは、普通に画像を1枚ずつ送るだけでなく、テキストと画像を組み合わせてカルーセル形式で表示できる「カードカルーセル」や「イメージカルーセル」といった形式を選ぶこともできます。

(出典:「L Dashメッセージ配信」バブルテンプレート選択画面)
ここでは、カードカルーセルを使ってメッセージを作ってみました。吹き出しをタップすると、先ほどのリッチメニューと同様に「予約フォーム」というキーワードが送信され、それに対応する質問フォーム(予約フォーム)が送られてくる仕組みです。

(出典:Android版LINEトーク画面)
吹き出しをタップした際のアクションはほかにも、LINE内ブラウザで指定したURLを開いたり、LINE内カメラを開いたりすることも可能です。イベントやキャンペーンの告知の際など、色々と試してみてくださいね。
シナリオbotや質問フォームでお客様アンケートを実施しよう
店舗の運営やLINE公式アカウントの運用について、時には悩んでしまうこともあるでしょう。そんな時は、お客様アンケートを実施してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事でご紹介しているように、「シナリオbot」や質問フォームを使えば簡単にアンケートを作り、回答者にタグをつけたり回答を「友だちプロフィール」として自動登録したりすることが可能ですよ。
まとめ
友だち追加から予約の受け付け、既存顧客へのメッセージ配信など、L Dashがカバーできる領域は多岐にわたります。
タグや友だちプロフィールの自動追加、複数機能の掛け合わせを活用すれば、できることは無限大。「チャット」やメッセージの一斉配信だけでなく、もう一歩進んだ使い方を試してみたい方、「LINE公式アカウントで成果をあげたい」と考えている方はぜひ一度、L Dashを使ってみてはいかがでしょうか。
【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・『LINE Business Guide 2024年4月-2024年9月期』(2024年5月31日参照)