スポーツクラブやジムといったフィットネス業界でも、規模の大小問わずLINE公式アカウントを導入している店舗は数多くあります。多くは会員との連絡に「チャット」を使ったり、施設からのお知らせやイベント情報を一斉配信したりといった使い方をされているのではないでしょうか。
決してそれが間違っているというわけではないのですが、L Dashを使えば来店を促すための施策を打ったり、顧客管理を行ったりといったことをよりスムーズに行えます。
多くのユーザーにとって何より身近で、メールと比べて開封率がとても高いといわれるLINE。この記事では、「LINE公式アカウントをもっと使いこなしてみたいけど、難しいPC操作はちょっと……」という方向けに、L Dashをスポーツクラブで活用する方法について、一例をご紹介していきます。
なお、スポーツクラブのような会員制の店舗ビジネスでは多くの場合、入会や体験会を訴求するLINE公式アカウントと、会員向けのアカウントは分けた方が運用しやすいでしょう。今回は、体験会への参加を促す(=非会員向け)ためのアカウントを例に挙げて解説します。
友だち追加してくれたユーザーに自動でタグ付けしよう
まず使いたいのが、L Dashの「友だち登録経路」。ユーザーがどのリンクやQRコードを使って友だち登録したかが分かる機能です。さらに、特定の経路を使って友だち登録したユーザーに、自動でタグを追加・削除できる点も見逃せないポイントです。
この例では、「Instagram」「ホームページ」「折り込みチラシ」の3つの経路を作り、それぞれ追加アクションとしてタグを追加するよう設定しています。

(出典:L Dash友だち登録経路一覧画面)

(出典:L Dash友だち登録経路一覧画面)
友だちにどのタグがついているかは、個別のチャット画面や「友だち一覧」画面から友だち詳細画面を見ることで確認できます。
友だち登録経路一覧画面では、どの経路からの友だち登録者が一番多いか、逆に少ないかも一目で分かるので、友だちを増やす施策を考える際の参考にしてみてください。
あいさつメッセージに一工夫しよう
意外と、初期設定のまま運用している人も多い「あいさつメッセージ」。友だち追加直後という、通常のメッセージよりも高い開封率が見込めるチャンスを逃す手はありません。
あいさつメッセージではアカウントの特徴や、配信していく内容を紹介しておくとよいでしょう。すぐに使える「クーポン」を添えたり、前もって配信頻度をお知らせしたりしておくのもよいですね。

(出典:L Dashあいさつメッセージ画面)
ここでは、最後の吹き出しで友だち限定の入会金半額クーポンを付けています。都度利用(ビジター利用)ができる施設なら、利用料金の割引クーポンを発行するのも効果がありそうです。

(出典:L Dashあいさつメッセージ画面)
なお、クーポンの利用者にはタグを追加したり削除したりといった完了アクションを設定できます。下の画像では、クーポンを利用した人に「入会金半額クーポン使用」というタグが付くように設定しています。

(出典:L Dashクーポンその他設定画面)
一斉配信でイベントの告知をしてみよう
施設見学会など、非会員も参加できるイベントを実施するのなら、ぜひ積極的に発信してみてください。
下の画像では例として、ウォーキングイベントのお知らせを配信設定しています。

(出典:L Dashメッセージ詳細画面)
そしてメッセージの一番下(3吹き出し目)には、「質問フォーム」機能で作った申し込みフォームを設定しています。これにより、メッセージを読んで「行きたい」と思ってくれた人は、同じ画面からすぐに申し込みまで済ませてしまうことができるわけです。

(出典:L Dashメッセージ詳細画面)
なお、上の画像の「ページに移動する場合はこちらをタップ」と書かれている箇所をタップすると、ユーザーには以下のフォームが表示されます。

(出典:質問フォーム基本情報詳細画面)
シナリオbotでユーザーの目的に合ったマシンを紹介しよう
次に「シナリオbot」を使って、ユーザーの目的に合ったトレーニングマシンを紹介する「おすすめマシン診断」を作ってみました。

(出典:L Dashシナリオbot作成画面)
「運動はしたいけど、どのマシンを使ってどんな運動をすれば良いのか想像がつかない」という層にアプローチし、無料体験やイベントの申し込みにつなげる狙いがあります。
ちなみにシナリオbotには、特定の選択肢を選んだ人に自動でタグを追加する機能もありますよ。上手く使って絞り込み配信(セグメント配信)などに活かしてみてください。
出来上がったシナリオbotはそのまま配信しても良いのですが、次項で紹介するように「リッチメニュー」から呼び出せるようにしておくと、いつでもユーザーの好きな時にアクセスできて便利です。
リッチメニューからすぐ無料体験に申し込めるようにする
このアカウント最大のゴールは、ユーザーに無料体験会へ参加してもらうことです。そのため、リッチメニューでも一番大きな領域(ここではA領域)を割り当てています。

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)
上の画像の「A」領域をタップすると自動で「無料体験」という言葉が送信され、そのキーワードに対応する質問フォーム(無料体験お申し込みフォーム)が送られてくる仕組みです。
キーワードやそれに対応するアクションは事前に「キーワード応答」画面で設定しておく必要があります。
また、以下の画像では「A」領域をタップすると「おすすめマシン診断」というキーワードが自動送信され、対応するシナリオbot(おすすめマシン診断)が送られてくるように設定しています。

(出典:L Dashリッチメニュー編集画面)
このように、キーワード応答と他の機能を組み合わせるとできることが何倍にも膨らみます。
まとめ
L Dashを使えば、LINE公式アカウントの可能性がぐっと広がります。PC操作に自信がない方でも簡単に扱えるL Dashを活用して、新規顧客やリピーターを獲得するための楽しい企画を色々と考えてみてくださいね。