LINE公式アカウントの標準機能に「友だち追加経路」というものがあります。例えばQRコードや検索からなど、ユーザーがどこから友だち追加してくれたか分かる便利な機能ですが、L Dashにはその強化版とも言える「友だち登録経路」機能が備わっています。
LINE公式アカウントの「友だち追加経路」との違いも踏まえた上で、L Dashの「友だち登録経路」の使い方を見ていきましょう。
L Dashの「友だち登録経路」とは
L Dashの友だち登録経路を使うと、ある友だちが「どこから」友だちになってくれたのかを知ることができます。また、特定の登録経路を使って友だち追加してくれたユーザーだけを絞り込んで、メッセージを配信することも可能です。
例えば、店頭で配布したチラシに載せていたQRコードから友だち追加してくれたユーザーだけを絞り込んで、「クーポン」を配信することもできるわけです。
また、ユーザーがどの経路を使って友だち追加してくれたかを知ることで、友だち一人ひとりについての理解をさらに深めることもできます。
LINE公式アカウントの「友だち追加経路」との違い
では、LINE公式アカウント標準機能である「友だち追加経路」ではどんなことが分かるのでしょうか。
まず、特に何も設定しなくても検索や友だち追加アイコン、友だち追加URLやQRコード、友だち追加広告などからそれぞれどのくらい友だちが追加されたかを分析画面で把握することができます。(デフォルトで確認できる追加経路について、詳しくはこちらの記事に掲載されている表をご参照ください)
また、経路ごとに対象を絞り込むセグメント配信もできますし、別途パラメーターを設定することでSNSや自社のホームページなど、新たな友だち追加経路を作成することも可能です。

(出典:LINE公式アカウントWeb版管理画面/LINE Official Account Manager)
ただしLINE公式アカウントの標準機能の「分析」画面では、選択した期間内で経路・流入元・キャンペーンのそれぞれで20件以上の流入がなければ、自分で設定した経路についてのデータを確認することはできません。
加えて絞り込み配信についても、指定した経路からの友だち追加人数が50人を超えないと行えません。
そしてLINE公式アカウントの「友だち追加経路」では、「この経路から●人友だち追加された」ということは分かりますが、経路と友だちは紐づきません。そのため、「誰が」どの経路を使って友だち追加してくれたのかを知ることはできないのです。
その点、L Dashの「「友だち登録経路」を使えば、設定した経路から友だち追加してくれたユーザーが1人以上いればデータを確認できますし、その友だちが「誰か」まで確認することができます。
例えば、お店に掲示してあるQRコードを読み取って友だち追加してくれたユーザーと、ホームページの友だち追加ボタンをクリックして友だち追加してくれたユーザーとの違いを分析することもできるでしょう。配信内容を考える際にも役に立ちそうです。
友だち登録経路を使ってみよう
それでは、実際の画面を見ながらL Dashの「友だち登録経路」を使ってみましょう。L Dashホーム画面上部の「LIFEアプリ」タブをクリックします。

(出典:L Dashホーム画面)
左端に表示されたメニューから「友だち登録経路」を選んでクリックしましょう。

(出典:L Dash「LIFEアプリ」画面)
「友だち登録経路一覧」画面が表示されました。なお、LIFEアプリの設定が済んでいない場合は、以下の画像のように「この機能を利用するためには、セットアップを完了してください」と表示されます。リンクをクリックし、画面の指示に従ってセットアップを済ませておきましょう。LIFEアプリの設定が完了したら、画面右下の「+新規登録」から新しい友だち登録経路を作っていきます。

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)
新規作成画面が開きました。「管理用タイトル」と「管理用タグ」は友だちには表示されないので、運用していて分かりやすいものを入力しましょう。
「追加アクション」は、その経路を使って友だち追加してくれたユーザーに対してタグをつけたり外したりできる機能です。後ほど絞り込み配信をする際に使用するので、こちらも分かりやすいものを入力しておきます。設定が終わったら右下の「保存」ボタンをクリックして保存します。

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)
一覧に先ほど登録した経路が表示されていますね。各経路の右に表示されている「コピー」マークをクリックすると、友だち追加用のURLがコピーできます。
また、QRコードのマークをクリックすると友だち追加用のQRコードを表示できます。「ダウンロード」から画像をダウンロードできるので、SNSに投稿したり、店舗に掲示したりして使いましょう。

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)
実際にこの経路を使ってユーザーがプロフィールを参照したり友だち追加したりすると、以下のように一覧画面の「アクセス数」や「友だち登録数」が変化します。

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)
また今回は経路作成の際、「追加アクション」としてこの経路を使って友だち追加してくれたユーザーには自動で「ホームページから登録」というタグをつけるよう設定しています。
きちんとタグがついているかどうか確認してみましょう。まずは画面上部の「ホーム」タブからホーム画面に戻ります。

(出典:L Dash「友だち登録経路」画面)
左側に表示されたメニューの「友だち管理」の中にある「友だち一覧」をクリックします。

(出典:L Dashホーム画面)
友だち一覧が表示されます。検索バーから先ほどの「ホームページから登録」タグがついている友だちがいるか検索してみましょう。検索バーをクリックし、「絞り込み」を選択すると選択できるタグが表示されます。「ホームページから登録」を選択して、「この条件で検索する」をクリックします。

(出典:L Dash友だち管理画面)
友だちが表示されました。ユーザー名をクリックして詳細を確認してみましょう。

(出典:L Dash友だち管理画面)
この友だちには設定した通り、自動で「ホームページから登録」というタグがつけられていることが確認できましたね。

(出典:L Dash友だち管理画面)
友だち登録経路を使ってセグメント配信を行う
それでは、先ほど作った登録経路から友だち追加してくれたユーザーだけに絞り込み配信(セグメント配信)をしてみましょう。ホーム画面から「メッセージ配信」をクリックします。

(出典:L Dashホーム画面)
メッセージ一覧が表示されました。右下の「+新規登録」をクリックし、必要項目を設定していきます。メッセージの設定方法について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。今回はテキストとクーポンを配信してみます。

(出典:L Dashメッセージ配信画面)
必要に応じてタイトルやタグを設定し、テスト配信が完了したら、いよいよ配信ターゲットを絞り込んでいきます。「配信設定」の右にある「編集する」をクリックします。

(出典:L Dashメッセージ配信画面)
「配信ターゲット」は「特定の友だちのみ」を選びます。すると、「配信ターゲット条件」を設定できるようになるので、配信したい友だちを絞り込むためのタグを直接入力するか、クリックした際に表示される候補から選択しましょう。今回は「ホームページから登録」というタグを選びます。

(出典:L Dashメッセージ配信画面)
タグを指定すると、配信対象人数も表示されます。

(出典:L Dashメッセージ配信画面)
今回は日時を設定せず、今すぐ配信してみましょう。「配信日時」を「今すぐ配信する」に設定して、プレビュー画面の下にある「配信する」ボタンをクリックで配信できます。

(出典:L Dashメッセージ配信画面)
無事、絞り込み条件に合致した友だちへメッセージが配信されました。

(出典:Android版LINEアプリ)
まとめ
先に触れた通り、LINE公式アカウント標準機能の「友だち追加経路」を使って絞り込み配信をするには、母数が50人以上いないとできません。タグ機能を使えば少人数を絞り込むこと自体は可能ですが、標準機能ではタグと経路を自動で紐づけることはできません。たとえあたりがついたとしても、手動で一人ひとりにタグをつけていくのは大変な手間がかかります。
L Dashの「友だち登録経路」機能なら、指定した経路から友だち追加してくれたユーザーに自動でタグ付けすることができますし、対象が一人しかいなくても絞り込み配信をすることができます。
毎回友だち全員に一斉配信をするのではなく、時には対象を絞り込んでメッセージを配信してみましょう。そうすれば、適切なユーザーに適切な情報を届けられる=ブロック率の低下が期待できるだけでなく、メッセージ通数を節約することもできます。
L Dashの友だち登録経路を上手に使って、友だちの分析や配信内容の改善、メッセージ通数の節約などに役立ててください。
【参照・参考】
・LINE株式会社『はじめてでもできる! LINEビジネス活用公式ガイド 第2版』インプレス,2023年6月
・LINE for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – 友だち追加ガイド」(2024年5月1日参照)
・LINE for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) 分析 – 友だちマニュアル」(2024年5月1日参照)
・LINE for Business「LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) オーディエンスマニュアル」(2024年5月1日参照)
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント(旧 LINE@) – チャット」(2024年5月1日参照)
・LINE for Business「友だち追加経路を作成しましたが、[分析]>[友だち]>[追加経路]に経路として表示されないのはなぜですか?」(2024年5月1日参照)