LINE公式アカウントを使って売り上げアップや業務効率化を図ろうとしている方の中には、別途ツールの導入を考えている方もおられるかと思います。
しかし、数あるLINEマーケティングツールの中から、どうやって自社に合ったものを探せばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、この記事ではLINEマーケティングツールの選び方や導入するメリット、デメリットについて解説していきます。特に、あまり複雑なPC操作はしたくないという方に向けて、何を指針に比較検討していけばいいのか、注目すべきポイントをお伝えしていきます。
LINEマーケティングツールとは
LINEマーケティングツールとは、LINEを基盤とするマーケティングを行う上で発生するさまざまな課題を解決するためのツールです。LINE公式アカウントの機能を拡張するツールと言い換えてもよいでしょう。
LINEマーケティングツールの活用により、売り上げ増加やリピーターの育成、運用コストの削減などを見込むことができます。
導入のメリット
LINEマーケティングツールを導入すると、具体的に何ができるようになるのでしょうか。メリットの一部をご紹介します。
自動応答メッセージをもっと便利に活用できる
LINE公式アカウントの標準機能では、キーワード応答で設定するキーワードは「完全一致」した場合にしか反応しません。しかしLINEマーケティングツールを使うと、「部分一致」でも反応するように設定できます。
また以下のような診断コンテンツも簡単に作れるので、アイデア次第では業種問わず便利に使えるでしょう。

(出典:Android版LINEアプリ)
友だち情報をもっと細かく管理・分析できる
残念ながらLINE公式アカウントの標準機能は、友だち一人ひとりの情報を個別に収集したり、分析したりするのに向いているとは言えません。
LINEマーケティングツールを使うと、例えばアンケートをとった際に回答と友だちのプロフィールを紐づけられるようになります。また、より細かなセグメント配信もできるようになるので、少人数にメッセージを送りたい時や無料のメッセージ通数を節約したい時などに便利です。
導入のデメリット
LINEマーケティングツールの中には無料で使い始められるものもありますが、基本的には月額料金がかかります。これに加えて、別途LINE公式アカウントの運用費用もかかる(ライトプラン以上の場合)ため、期待する効果と費用とのバランスは慎重に見極める必要があります。
また、LINEマーケティングツールを導入すれば必ず効果が出るわけではありません。適切なツールを選び、そして適切にアカウントを運用しなければかえって逆効果になってしまう可能性すらあります。
選び方のポイント
それでは、自身のビジネスに合ったLINEマーケティングツールを選ぶには、どういったポイントを押さえておけばよいのか解説していきます。
利用料金が予算内かどうか
まずチェックしたいのが、利用料金が予算の範囲内に収まっているかどうか。先にも触れましたが、導入により期待できる効果と費用とのバランスを見極めることが重要です。
直接問い合わせをしないと費用感が分からないツールも少なくありませんが、中には初期費用がかからず、一定期間無料で使えるツールも存在します。そうしたツールは実際に触って確かめてみるのがよいでしょう。
操作性の高さ
LINEマーケティングツールを導入すると、LINE公式アカウント標準の機能に多くの拡張機能が追加されることになります。しかし、いくらできることが多くなっても「どこを触れば何ができるのか」が分かりづらいと困ってしまいますよね。
普段からPC操作や複雑なツールに慣れ親しんでいる方は気にならないかもしれませんが、あまりPC操作に慣れていない方は、できるだけ操作が分かりやすく、すっきりとした画面構成のツールを選んだ方がよいでしょう。
友だち情報の管理機能
多くのLINEマーケティングツールには、友だち一人ひとりを細かく管理・分析する機能が備わっています。
LINE公式アカウントに標準で備わっているタグ機能に加え、独自のプロフィール情報を加えることができるツールもあります。
この辺りはツールによってできることが異なるので、やりたいことを明確にした上で必要な機能が備わっているかしっかりチェックしましょう。
配信機能
LINEマーケティングツールを使うと、LINE公式アカウントの標準機能よりも細かなセグメント設定をすることができます。
とは言え、この辺りはツールそれぞれの特徴が現れるポイントでもあり、絞り込み配信(セグメント配信)やステップ配信をどこまで細かく、自由に設定したいかによって選ぶツールが変わってきます。機能比較をする際は、自分が何をどこまでやりたいかを明確にしておきましょう。
また、これは操作性の話とも重なりますが、LINE公式アカウントの標準機能では、メッセージ作成画面を操作しているとリアルタイムでプレビューが表示されますよね。
しかし、LINEマーケティングツールの中にはメッセージ作成中にプレビューが表示されず、テスト配信をするまで実際の見え方が今一つ分からないものもあります。不安な方は、操作画面にプレビューが表示されるツールを選んだほうがよいでしょう。
メッセージ配信はLINE公式アカウントの中でも中心となる機能の一つです。そのツールを導入することによって、ご自身がやりたいことをスムーズに実行できるのかどうか、しっかり見定めましょう。
リッチメニューのカスタマイズ性
LINEマーケティングツールを導入すると、LINE公式アカウントの標準機能ではできない、以下のようにタブで切り替えられる「リッチメニュー」を作ったり、友だちごとに異なるリッチメニューを表示させたりすることができます。

(出典:東京都八王子市LINE公式アカウント)

(出典:東京都八王子市LINE公式アカウント)
PC操作に慣れていない方は、タップできる範囲をドラッグ&ドロップで設定できるなど、できるだけ直感的に操作できるツールを選ぶとよいでしょう。
そのほかにも、ツールによってはリッチメニューの画像を作ることができるものがあります。これはLINE公式アカウントの標準機能にも備わっている機能ですが、できるツールとできないツールがあります。
画像を自分で用意する場合は不要でしょうが、これまでLINE公式アカウントの管理画面上でリッチメニューの画像を作成していた方は注意が必要です。
リッチメニューの画像については、LINEヤフー社が提供している「LINEキャンパス」でもこちらのページやこちらのページでリッチメニューに使える画像を配布しています。こうした画像や、「Canva」などの簡単に扱えるデザインツールを利用すれば、リッチメニューのデザインの幅が広がるでしょう。
まとめ
LINEマーケティングツールを導入すると、LINE公式アカウントの機能を拡張することができます。ツールを導入する際はやりたいことを明確にした上で、費用感に合ったものを慎重に選ぶ必要があります。
特にPC操作に慣れていない方は、機能の多さだけでなく、操作性の高さや画面の見やすさもチェックしましょう。試用期間が設けられているツールであれば、実際に使ってみるのが一番です。弊社のL Dashも無料体験期間を設けているので、気になる方はぜひ一度お試しくださいね。
【参照・参考】
・LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」(2024年4月22日参照)
・LINEキャンパス「『リッチメニュー』で使用できる画像(1)」(2024年4月22日参照)
・LINEキャンパス「『リッチメニュー』で使用できる画像(2)」(2024年4月22日参照)